【セヴァン湖編】アルメニア・ジョージア周遊⑤

今回はアルメニアにおいて最も有名な観光地・セヴァン湖に訪れたため、紹介していきます。

 

セヴァン湖は標高1900mというかなりの高知に存在する大きな湖で、アルメニア屈指の保養地として名を馳せています。

元々は行くつもりは無かったのですが、現地で会った色んな人にかなりオススメされたので行くことに。

 

前回の記事↓

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BGM↓

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1. なんでもいいからセヴァンへ向え!

突発的に行くことにしたのでホテルのカウンターにアクセスを聞いてみたりしたのですが、イマイチよくわからず。ブログなどの探訪記を見ても、書いてあることがまるでバラバラ…。

 

まあ、行けばわかるだろう・・・そう思ってイェリタサルダカン地下鉄駅近くのバス停からセヴァン湖方面のバスに乗ったわけですが…

 

↓下車後

 

いや、どこ????????

 

幹線道路から逸れて火力発電所の街、「フラズダン」へ到着してしまいました。

イェレヴァンにも流れるフラズダン川はこの近くのダム湖から流れています。わかる情報それだけです。

 

バス内部でよく見えず写真は撮らなかったのですが…左右対称の超ソ連な町並みは中々圧巻でした。

 

↓大変良い雰囲気の動画

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もはやどこに行けばいいのかもよくわからないので、マルシュルートカの停留所があるフラズダン郊外で下ろしもらいました。反省ですが、行き先は逐一聞きましょう…

 

あ、というかトイレ行きたい。お腹痛い!漏れる!!!!(二度目、既にホテルで一回籠もり済み)

奇跡的に綺麗なモールがあったので、そこで助かりました。お礼がてら飲み物を買って退店。

 

さて、とりあえずセヴァン行きの便が居ないか聞いてみようということで歩きますが、物乞いに小銭要求されたり、子供が周りで珍しそうな顔してウロチョロしたり、町中であらゆる人からジロジロ見られたり…

そりゃこんなところに居るはずのないアジア人が居たら気になるでしょうよ。

 

最終的に愛想の良いおじさまが経営するシャウルマ屋に入って、食べながら聞いてみることに。すると…

 

「セヴァン行きのマルシュ?あるよ」

 

勝ったな。ちなみにここのシャウルマめちゃめちゃ美味しかったです。旅先の出会いって素敵!

 

 

しかし、停留所のマルシュルートカの文字盤をなんとか読むもセヴァン(Սևան) とは書いてありません。道端の人に聞いてみます。

 

「乗り換えで行ける。あれに乗りな」

 

みんな変アジア人に優しいな。ありがたくも便を教えてもらったので、「これセヴァン行く?」と聞くと、おばあさんが「乗り換えれば着く。私と一緒のとこで降りなさい」とのこと。

 

ほう…

 

とまあ、そんなこんなでフラズダンから乗り換え先のバス停に移動します。

その途中、窓の向こうに火力発電所と鉄道の路線が見えました。フラズダン火力発電所はソヴィエト時代から稼働しています。ソ連発電所、かっこいいんだよな・・・。

 

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マルシュルートカに乗りながらこんなソヴィエトっぽい光景見れるとは…遠回りもするもんです。すぐ通り過ぎてしまったんですが、写真撮ればよかったかも。

 

それで、目的地のバス停に着いたのですが………

 

 

どこ?????

いや今度もどこだよ。全く検討も着きませんが…

 

地図を見た感じ、おそらくフラズダン近郊の「ゾヴァベール」という街。

 

おばあさんたちが来たバスに対して乗って、と言ってきます。まあ皆言うなら着くのだろう…

 

で、このバスがまたすごくて、ソヴィエト製の古いバスにギュウギュウ詰めになり、悪路と硬いイスに尻がボコボコにされました。(刺激という面ではこれ以上ない最高の体験とも言える)

車内が狭すぎて外が見えなかったです。

 

そんなこんなでセヴァン湖近くの街、セヴァンへ到着。

 

 

観光地近くの鉄道駅もある街と言っても、フラズダンとさほど雰囲気は変わりません。

 

ここから、今回の目的地であるセヴァナヴァンク教会へ徒歩で向かいます。片道5〜6kmで、1時間強で到着します。歩きたくない人はタクシー推奨。

 

はあ…

トイレ行きてえ

 

歩きながら探します。

セヴァンから幹線道路へ向かうのですが、ソ連あるあると言われる悪路を歩かねばなりません。また、経済的に芳しくないのか廃墟らしき建物も散見されます。フタのないマンホールもあるので注意。

 

 

道はボロいですが、空気が澄んでます。

 

しばらく歩くと売店の裏に公衆トイレがあって難を逃れました。当然ソ連式トイレ(和式っぽい便器+ゴワゴワトイレットペーパー+バケツ水洗+なんか濡れてる床)なので、勇気をもって使いましょう。

 

汚い余談なのですが(注意)旧ソ連の全般にわたって古いトイレが軒並み日本人には厳しいというのはよく言われます。自分も荷物がどうしようもなくて入るの諦めた場所が一箇所ありました。

 

でも、すごいものだと「荷物をかける場所などあるはずも無く、地面=タンクの汲み取り式で真下に人様のアレが見え、足場が隙間だらけの板でトイレットペーパーが緩衝材の茶色い再生紙みたいな硬さで鍵がガバガバ」という場合も。まさかAtomic Heartで見た汲み取り木製トイレに自分が入る日が来るとは・・・。

 

個人的にはトイレットペーパーが辛かったです。一番トイレの回数が多かったセヴァンの訪問日には日本から持ち込んだペーパーを宿に忘れてしまって痛々しいことになってしまいました。(これ以上言わなくてもわかりますよね?)

 

しかも、それでいて公衆トイレは99% ぐらい有料です。受付のおばあさんに小銭を渡さないとスッキリすることなどできません。特に有名観光地は高くつきます。

 

話を戻しますが、気を取り直してセヴァン湖ほとりの幹線道路を辿り、「セヴァナヴァンク教会」へ向かいます。

 

幹線道路は交通量も多く速度を出すため注意です。渡る場所も無いのでタイミングを見計らって横断する必要があります。

 

 

幹線道路沿いにソ連風のバス停ないかと思いましたけど、これはちょっとそんな感じがします。中央アジアにあるらしいものに比べるとかなり地味ですが・・・。

 

 

しばらく歩くと保養地施設が目に入り始め、湖も見え始めます。ただ現在は冬季なのでこれらの施設はほとんど休業中。

 

 

セヴァナヴァンクは水位低下の影響で現在は半島になっているセヴァン島にあります。しばらく歩くと半島への入口が見えるので、曲がって歩き続けます。

 

アルメニアで散々見た建築様式の建物が見えたら目印です。

 

 

2. 宝石・セヴァン湖

 

そうしてようやく、アルメニアでも屈指の有名景勝地「セヴァナヴァンク(Սեւանավանք)教会」へ到着するわけですが・・・観光地というわけですが誰がまともに物を売っているのか、入場料を徴収しているのか、まるでわかりません。ただでさえ入口狭いのに道を塞いで物を売るんじゃねえ!というか君等オフィシャルじゃないでしょ・・・

 

となんとか思いながら教会近くへ。

さて、その教会なのですが・・・

 

 

絶景。湖バックで教会が映るので、写真映えも良いです。

湖そのものも涼しい雰囲気で美しく、これは確かに国民が誇るのもわかります。

 

 

ただし、セヴァン島は山頂付近までは歩くことができますが、山頂以後は軍人が居座っていて立ち入りできません。対岸のアゼルバイジャンとの国境(渡航危険レベル4)が近くで見える関係だと思われます。のどかな風景と裏腹に、少し殺伐としたものも感じます。

 

しばらくウロウロして滞在したので、他の写真も貼っていきます。

 

 

観光地価格ですがザクロジュースとモロコシも美味しかったです。

 

 

帰りはラーダ乗りのタクシーで戻りました。

 

戻るとき気付いたのですが、アルメニアの高速道路はパーキングエリアが無い代わりに直接店に入ったり、道端に吊るされてるジュースを買ったりできるようです。

モロコシも道端にもよく売っていて、店名にはトウモロコシを意味するКукуруза(kukuruza)ってよく書いてあります。

 

↓なんとか激写した吊るされたジュース。

 

3. まとめ

というわけで、セヴァン湖編でした。

 

以下、この日の反省点。

・バスの行き先はよく確認する。

・衛生に気をつける。

・オフィシャルかわからん物の売り方には念の為気をつける。

・バスの中でも撮れそうなら撮ってみる。

 

結局この日は腹を壊しっぱなしでした。帰りのタクシーの途中トイレへ寄り、さらにイェレヴァンでもう一度トイレに寄り、さらに夕食後にトイレに行き、寝る前にトイレに・・・。

特にセヴァンから帰ってイェレヴァンで公衆トイレ使った時、管理人の子供が使用後にエントリーして「お前…マジくっせえ!!!!www」と大爆笑してて…こっちまで笑ってしまいもう…いやごめんな本当悪気は無いんだよ~

 

さて、次回はいよいよイェレヴァンからアルメニア北方の黒い都市ギュムリへ拠点へ移します。

 

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