今回はジョージアの古都・ムツヘタについて。
トビリシから簡単に訪れることができる風光明媚な人気観光スポットです。
前回の記事↓
BGM
1. ジワリ修道院
地下鉄Didube駅よりマルシュルートカへ乗り、ムツヘタへ。
最初の目的地はジワリ修道院ですが、中心街から徒歩で訪れることはほとんど不可能な場所にあります。なによりムツヘタは川が二本合流するにも拘わらず橋がほとんどなく、しかも修道院自体は山の上にあり舗装路もかなり迂回します。よほどの金欠か物好きでなければタクシー推奨。
バスのドライバーにジワリへ行きたいと伝えて、そこからタクシーをチャーター。ちょっと高かった気がするけどまあいいか。
修道院へ到達。ジョージアの聖人・ニノがこの地に到達し、十字架を建てたのが始まりとかなんとか。ムツヘタはジョージアにとって非常に歴史の深い古都で、この地にニノが訪れたことでジョージアに正教会が根付いたとされています。
この場所は一枚目の写真の通り他に比べて観光客が多く、あまり落ち着いて見れません。本来厳粛な修道院内の空間でグループ観光客が大声で喋り、神職が注意するという場面も・・・。オフシーズンでこれなら、夏なんかどうなるんだ・・・?
ただ、この場所の特筆すべきポイントは、その絶景。ムツヘタを象徴する荘厳な風景を見ることができるのです。
川の色に注目すると、茶色いクラ川と青いアグラヴィ川が混ざって合流していることがわかります。
谷の間の美しい街、そして二本の川の調和を目に収めることができます。
風邪が強いので帽子等着用物が飛ばされないよう注意。
一通り見たらタクシーで下山、ムツヘタ中心街へ向かいます。
2. ムツヘタ中心街
ムツヘタ中心に位置するスヴェティツホヴェリ教会。
スヴェティツホヴェリ大聖堂はイエスの衣服が埋められているという伝説があります。聖堂内部に容器の聖遺物があり、拝むことができます。
聖ニノによってつくられた柱はあらゆる病気を流す聖水が流れるみたいです。
教会は素晴らしいのですが、いくつか注意点があります。まず街中は客引きにめちゃめちゃ絡まれます。興味が無ければ無視推奨、というか出店も結構な値段吹っ掛けてくると思います。流暢に英語で話しかけてくるのは慣れてるからかな。
タクシーも正直なところ人によっては吹っ掛けてくるのではないかな・・・。
また、教会内は撮影禁止のようですので要注意。ドレスコードも例にもれずあります。
さて、スヴェティツホテヴェリ教会を去り、次の目的地へ。
ムツヘタ周辺にはこの教会だけでなく、他にも色々観光スポットが多いです。
一日あれば徒歩で巡れます。
装飾の美しいムツヘタ考古学博物館。
かつてのムツヘタの様子。
ムツヘタではこちらの「サムタヴロ教会」も有名。
アラグヴィ川沿い
中心街周辺は美しい建物が多いですが、離れるとソ連住宅が増えます。
3. ムツヘタ郊外
川沿いに進むと、ナリカラ砦っぽい城跡が。ベブリスツィヘ城塞です。
観光客も少なく、穴場。
ところで、道沿いやこの城の中にクッソデカいウンコが落ちていて犬じゃない何かが居るのか?と疑っていたのですが、後程正体が判明します。
帰り際に川沿いを歩くと、ワイン工房の跡?らしい建物が。
でまあそのまあ中心街へ向かうんですが・・・
馬??????????????
野生でしょうか。街中のデカいウンコの正体はこいつらのよるものでした。
後ろから蹴られたら死にそうなので近寄らないでおこう・・・。
今回の旅行で野生の馬を見たのはムツヘタだけでした。
城塞巡りはこれで終わり。中心街に戻ります。
散歩がてら山の方向に向かい、結構ローカルな教会の聖ダヴィド教会に到着します。
次に、ムツヘタ最後の目的地へ向かうためにクラ川を渡ります。橋が遠い・・・。
途中見かけたアルセン・オジェラシヴィリという偉人の像(と馬)。
19世紀に農奴制に反対した活動家だそう。
クラ川。
4. アルマズツィヘ古代遺跡
このまま川沿いを歩いていくと、かつてここを首都としたイベリア王国の遺跡が幹線道路の先にあります。
観光客はかなり来ない穴場スポットなので、ムツヘタ中心街のような人や客引きの多さもありません。
基本的にこちらはタクシーを使うと良いと思います。割と近くにトビリシのディドゥベ駅行きのマルシュルートカが通るバス停があるので、帰りはそちらからでも問題ないかと。
道沿いに看板があるので、そちらを目印に入ることができます。泥道の分岐があるので、そこだけ注意。下に示す案内板の右手に遺跡群への入り口があります。
まず、最初に訪れたのが洞窟にある教会。こちらの階段(ほぼ垂直)を上って入ります。
洞窟からはムツヘタの街を一望できます!フォトスポット的にも良い場所かも。
そういえば、ここに入る時ジョージアの学生カップルが既に入っていて「おお~ようこそ!」と半ば歓迎じみたお出迎えをされてちょっとお話しました。楽しかったな。
洞窟を抜けて斜面を登ると、ムツヘタの良い景色と遺跡が現れます。遺跡自体はおおよそ2000年前のもの。練り歩くだけでも歴史の重みを感じます。
こちらは確か浴場です。アルメニアもジョージアも浴場の遺跡はちょくちょくありました。
次のようにワイナリーもあったので、要するにあんな良い景色見ながら酒飲み入浴してたかもしれないわけです。イベリア王国やるな・・・。
ジョージアのワインはこのように地面に埋めた壺「クヴェヴリ」と呼ばれる製法で発酵させてつくる伝統的な製法で作られます。
こちらは敷地内の建造物の遺跡。二枚目は遺跡の内側からジワリ修道院を撮影したもので、かなり良い風景が見れます。最初気付いたときはビックリしました。約2000年前の古代王国からジョージアを代表する教会を見れるわけです。
ここを見てゆったり眺めながら遺跡を後にし、近くのレストランで料理を食べてトビリシへ戻りました。昼飯抜きでしたし。
メグレル・ハチャプリとヒンカリ。ドカ食い気絶部だろこれ・・・。(当然完食)
5. まとめ
というわけで、以上ムツヘタ編でした。観光客はやや多めですがやはり景色が美しくトビリシからも簡単に行けてしまうので、是非オススメしたいですね。
次はステパンツミンダ(カズベギ)編、ロシア国境近くまでバスで移動し巨大な山々の間で雪と格闘、山の上の有名な境界を目指します。